始まりはわからない唯その思考を認識したときそれは流れ紡がれ続きながらまた思考しているということを無意識下に沈めるまで淡々と脳あるいは心と呼ばれるものを侵食してゆく。
言語が言葉になり台詞に成り物語が構築され数瞬後にその後の空白に気付き物語りは崩壊しされどその間に浮かんだ残像たちはいつかまた型になることを夢見て記憶の底に沈む。
あるいはそれは様々な雑多な思いに紛れなくなったことすら気付かれずに消えてゆくかもしれない。が。
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矛盾。空白。耐え切れず跳躍する言葉。思考。思想。断片。繋ぎ合わせる双翼も見つからないまま。
そして脳内の微弱な電気信号によって紡がれていたそれはもはや此れに記すことが不可能な段階にまで千千に乱れ崩れそれでも続き―――――――・・・
015:ニューロン